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-2021.11.29-
施主は孤独 7
ウッドショック。
2020年、コロナによる世界の都市がロックダウン その後、沈静化傾向になるや否やアメリカの住宅需要が増えました。
アメリカ各地の住宅の材木需要は流通に大きなインパクトがありました。
そして、スエズ運河の座礁事故にからみコンテナ不足という事が重なり、日本はコロナ真っ只中で今後の需要を様子見していたことと重なり材木の輸入量が著しく少なくなる状況。
国内大手のビルダーは材木確保に動き出し、輸入材は極端な品不足、国産材にも需要が増えこちらも高値で取引される状況となりました。
この時点で情報の格差は大きく、工事業者間でも状況把握と今後の見通しに大きな差が生まれている状況でした。
井元さんの情報収集はとても早く、多くの情報から類推して現状把握されています。
それが的確過ぎて驚きでした。
工務店とボクが調べた製材会社、商社、プレカット業者等から集めた情報と極めて近い見解でした。
そのうえで井元さんは今年に土地を買い建てるのであれば遅くなるほど金銭負担のリスクは増えるという判断で前に進むという事になりました。
一般の人がこんな情報も手に入れることが出来る世の中なのだなと改めて実感しました。
情報格差という言葉がありますが この情報を知るか知らないかで大きな違いが生まれる世の中なのかもしれません。
井元さんの情報源は ここ数年で増えてきた住宅系ユーチューバーを元にSNSやブログ等の個人発信のメディアを駆使して全体像をつかむというやり方。
以前なら業界内でしか知られなかった情報が拡散されていて知ろうと思えば 芋ずる式に辿っていけば様々な情報を見ることができます。
情報の信頼性は自己判断となるのですが情報のソース、様々な情報を重ねることで見えてくることもあります。
この激動かつ不安定な状況の中でぼくたちは業界情報や統計、現場の生の声を聴く中で更に正しい情報を共有しながら材木を抑える為に動き出すこととなりました。